青いマンゴーの森 ~東南アジアの人と自然に魅せられて

人々の暮らし

はじめまして。ちこといいます。
今年(2018年)でラオス在住9年目、農村と畑と森を専門として、ラオスとそのまわりの地域でゆるく働いています。

 

ところで、みなさん、マンゴーご存知ですよね。おいしいですよね。

あの熟れた赤いはだに、みずみずしい橙色の果肉、かぶりつけば、頬がしびれそうに甘く濃厚な果汁にまじって、独特のヤニっぽい香りが口に広がる……。
うーーん。じゅるり。

 

あ、日本ではマンゴーにかぶりつくこととか、ないですけどね。
高級果物ですからね。

 

今回は、そんなマンゴーにまつわるお話からはじめて、このブログで書いていきたいことの一端をお見せできればと思います。

 

大衆の果物、マンゴー

 

ラオスで、あるいは東南アジアでは、飽きるまでかぶりつけるくらい、普通にマンゴーがあります。

日本の柿のごとく、庭には1本、マンゴーの木。

 

しかも、本当に色々な種類があって、形も色も味も、それぞれ違います。
りんごのフジとか王林とか紅玉みたいな違いですね。
お値段も安く、旬の時期なら1㎏100円ほど。

 

森に生える、野生マンゴーまで

それだけではありません。
ラオスの森へわけ入っていくと、けっこうな頻度で”野生マンゴー”の木に出会います。

 

森のなかの野生マンゴー(Mangifera pentandra)

 

写真右側、矢印の、頭ぬけて高い木が野生マンゴーです。
こんもりとした濃い緑のこずえは、遠目からでもよくわかります。
ときには何本も群れ生えていて、まさしく「マンゴーの森」。

 

5-6月ごろになると、ころんとした、てのひらに収まるサイズの実がたくさんなります。
これ、見た目は青いですがもう熟していて、食べるとちゃんと、甘酸っぱいマンゴーの味がします。

 

 

ラオスの村の人は森のことをよく知っていて、野生マンゴーの季節だとなると、子どもや、ときには大人も、連れ立って実を集めにいったりします。

 

彼らに、森のマンゴーは何種類ある? なんて聞こうものなら、この木はこんな実でこんな味で、あれはこうで……と嬉しそうに説明してくれます。

野生マンゴーにかぎらず、豊富な山の幸を、人々は今でも日常的に利用しています。
おばあちゃんに、タケノコへの熱い想いを語られたこともあったっけ。

 

だいたい、食べ物の話をはじめると、ラオスの人は止まりません。
あれがおいしい、これもおいしいと、わいわい何十分も話していられます。

 

まあ、おいしいもの食べて笑顔になるのは、全世界共通のことですよね、きっと。

 

ラオスの人と森の、ほんとにローカルな話を

とにかく。
そんなラオスの人や森に、なんというかまあ、不覚にもはまってしまって、ずるずる9年もいる私です。

日本にいては知りようもなかったこと、
逆に、なんだか日本とも似ているなと思うこと、
いろいろあります。

 

そうした、ラオスやそのまわりの地域での、人の暮らしや自然に関する小話、ときには役立つかもしれない現地の情報を、ゆるく発信していけたらと思います。

コメント

  1. ໝີ より:

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    • Chiko Chiko より:

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