*注意!!生理についてのわりと具体的な話が書かれています。
そういった話題が苦手な方はどうぞブラウザバックしてくださいね。
こんにちは、ラオスの農村に3年住んでいたちこです。
生理って辛いですよね。
体調の悪さもさることながら、血が下着や服につかないよう、とても気をつかいます。
外出先で事故をおこしたら悲惨です。
日本では、ナプキンやタンポンなど、様々な生理用品が販売されていて、状況に合わせて使い分けられます。
そんな便利なものがなかった昔は、布や紙をあてたりしていたとは聞きますが……。
平安時代のお姫様とかどうしてたんだろう?
その期間は、やっぱり楽な服着てこもってたんですかね。
でも、突然やってくることもあるし……。
十二単に血がついたりしたら、それこそ大変ですよね。
さて、ラオスの場合はといいますと。
都市部では、普通にナプキンが売られています。
タイ製のソフィーとか。
一方、農村部の状況はちょっと違います。
日本なら当たり前の便利なものも、なかなか手に入りません。
それに、金銭的に余裕のない家庭も多い。
生理用品しかり。
最近でこそ、若い子は農村でもナプキンを使う人もいるようですが、私が滞在していたころはほとんど見ませんでした。
では、ラオスの農村で、女性たちは生理のとき、一体どうしているのでしょうか?
農村で、女性は生理のときどうしてるの?
実はこのこと、農村に住んでいながらも聞きにくくて、長い間、疑問でした。
ナプキンを使っていないのだけは確か。
かといって、何か対策をしないわけにはいかないと思うのですが……。
じゃあ、どうしているのだろう?
そんなある日、仲良くしていたおばさんに、聞かれました。
おばさん:ちこは生理こないの? なっているところ、見たことがないけれど
ちこ:へ!? いや、普通にきますけど……
心の中の声
(え!? 生理中って、見てわかるのもなの?? どうやって???)
どうやら、生理中って、知っている人が見たらわかるらしいです。
そんなわかりやすい対策をしているのだろうか……?
おばさんの言葉をきっかけに、私は村の女の子たちを、おりおり観察してみました。
そうすると、やっぱりみんな、何かしらの対策はしてるようでしたよ。
昼間は、シンとズボンを二重ばき
写真の女の子たちがはいている、長めの巻きスカートのことを、「シン」といいます。
筒状になっていて、腰に巻きつけ、端はフックでとめるか、挟み込みます。
農村の人たちは、家でも、畑仕事に行くときでも、みんなこのシンをはいています。
ところが、たまに、畑へ行くときなど、このシンとズボンを二重ではいている女の子を見かけます。
「なぜ二重? 暑くないのかな?」
なんて思っていましたが、どうやらこれ、血の染みをわかりにくくするための、対策らしいです。
夜は、布団の上にビニールを敷いて寝る
朝早く、まだ暗いうちに外へ出て、用足しに行ったときのことです。
暗い中、水場で何かを洗っている女の人に出会いました。
(村には、各家に水道はなくて、村の中に何か所か共同の水場がありました)
見ていると、それは小さめのビニールシートのようなもの。
それでピンときました。
「ああ、なるほど」
布団に血がつかないように、敷物を重ねるのですね。
実際どうなの? 農村出身の女の子に聞いてみた
もうちょっと詳しい事情を知りたいなと思って、農村出身の女の子に、直撃してみました。
答えてくれたのは、うちの同居人のKちゃん。
ちこ:あのさ、村の女の子って、生理のときどうしてるの?
K:人によるけど、布を切ってあてたり……
ちこ:あ、やっぱりそうなんだ
K:そのままの人もいるし……
ちこ:そのままって?
K:何もつけない
なんだって? どういうこと??
ちこ:そ、それは、垂れ流し?
K:パンツとズボンはいてたら、流れたりはしないよ
ちこ:まじで!? な、なるほど……
K:おばさんとか、パンツはかない人もいるし、そういう人は本当に流れてたりする
ちこ:ええ!? そうんなや……
K:シンをはいてて、染みてきたら、くるって回して、隠すの
ちこ:確かにシンはどの向きでもはけるけど……
K:だから、生理のときは、みんなよそへは行かないの。家にいるか、畑仕事するか
ちこ:そりゃそうだよねえ。人のおうちを汚したら大変……
はい。意外と、自然のままでした。
生理って、当たり前のことだから
けっこうみんな、特に隠そうとはしないというのが、印象的でした。
日本ほど、生理が「穢れたもの」みたいなイメージがないのかもしれませんね。
私があんまり気づかなかったのは、そういうとき、女の子たちは基本、家にいるからなのかな。
こうした生理の話題って、なかなか聞きにくいことではあるけれど、世界中の女の人にある、当たり前のことです。
それぞれの地域の考え方や、工夫もありそうですよね。
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