ラオスだって瑞穂の国。いろんなお米に注目!

ラオス料理

瑞穂の国、日本。

少なくとも、かつては。

 

最近、日本人のお米の消費量は減っていると言います。

50年ほど前には、1年でひとり約110kg食べていたのが、2013年には約57kgというので、ほぼ半分です。

(出典:日本人の米の消費量推移ー日本と世界の統計データ)

 

それでも、炊きたての白くてほかほかのごはんは、多くの日本人にとって、やっぱり特別なものなんじゃないでしょうか。

 

でもね。

ラオスだって負けちゃいません。

ひとり当たりのお米の消費量でいうと、日本人を圧倒的に上回っているでしょう。

1年で100kgは余裕で食べてるんじゃないかな。

 

街からちょっと郊外に出れば、青々とした水田が広がります。

 

そんな「瑞穂の国」ラオスから、いろんなお米の種類を紹介します。

お米が好きな人なら、ぜひ制覇してほしい!

 

ひとつの村に、25種類のお米!

ラオスの農村に住んでいたちこです。

 

農業のことを調べていたので、やっぱりお米の品種は気になることのひとつ。

ずうっと見ていくうちに、驚きました。

 

それぞれの農家が、何種類ものイネを育てていて、しかも農家ごとにその種類が違ったりするのです。

全部で60世帯くらいの小さな小さな村だったのですが、全部でなんと、25品種のお米が作られていましたよ。

 

首をたれる稲穂

 

 

お米のことについて尋ねると、みんなそれそれは、熱く語ってくれる。

本当に、お米が好きなんだなって思います。

 

 

ラオスの人々の主食はもち米ですが、日本のようなうるち米も食べますし、ほんとうに色々な種類のお米があります。

 

日本にもたくさんの品種がありますが、普通は「白くて」「まるい」日本のお米ばかり。

 

でもラオスのお米のバリエーションはそんなものじゃありませんよ!

それでは、どんなお米があるのか見てみましょう。

 

もち米、うるち米

 

左の白いのがもち米、ラオス語で「カオ・ニャオ」。

右の半透明なのがうるち米「カオ・チャーオ」。

 

もち米は普通、主食として、こんな風に竹のかごに入れて。

 

うるち米は、ご飯としてそのまま食べるほか、チャーハンなどの料理にも使われます。

 

色々な形のお米

ラオスでは、粒の細長い「インディカ」、いわゆるタイ米が主流ですが、その他にも色々なお米があります。

 

細長い「インディカ」

独特な匂いがあり、日本人には苦手な人もいるかも。

 

大きくてまるい「熱帯ジャポニカ」

インディカよりも、日本のお米に近い香りと触感です。

 

さらには、日本のお米と同じ、小さくてまるい「ジャポニカ」

これは、今のところたぶん1品種だけ、「カオ・カイ・ノイ」と言われる北部のものが有名です。

 

これはもち米なんですが、お餅つくったらおいしいだろうなって、いつも思います。

試したことないけど。

 

ラオスビールでもちょっと高級路線の「ビアラオ・ゴールド」にも、このお米が使われているそうな。

 

いろんな色のお米

白いお米の他、黒米や赤米もあります。

 

黒米「カオ・カム」

 

赤米「カオ・デーン」

 

こうしたお米は、普通にごはんとして食べるほか、お菓子にしたり、白米と混ぜて炊いたり。

 

水田のお米、畑のお米

田んぼで育てる「水稲(すいとう)カオ・ナー」だけではなく、山の畑に植える「陸稲(りくとう、おかぼ)カオ・ハイ」も、特に北部の山地部ではメジャーです。

 

青々とした水田。

 

 

山斜面の焼畑。

 

先ほどの形の話で言うと、水稲には細長い「インディカ」が、陸稲には大きくてまるい「熱帯ジャポニカ」が多いですね。

 

普段私は、この「陸稲」のうるち米を炊いて食べています。

味や触感が日本のお米に近くて、やっぱりこっちが好きだなと思うので。

 

細長いインディカ米も、それはそれでおいしいんですけどね。

 

ラオス全国ではいったい何種類あるのか…!?

たぶん、誰も調べた人はいないでしょう。

在来品種という話で言えば、軽く200は越えるんじゃないでしょうか。

 

こんな感じで、いろいろあるラオスのお米。

ラオスでごはんを食べるときには、ぜひぜひ、お米の種類にも注目してみてください。

日本人なら、その違いがきっとわかるはず!

 

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