旅行でも仕事でも、海外に行ったときにまず知っておきたい言葉は、なんといっても「挨拶」でしょう。
出会ったときや 別れるときの挨拶は、コミュニケーションの基本。
現地の言葉で挨拶すれば、それだけで笑顔が返ってきて、お互いに嬉しくなったりするものです。
とは言え、場面によってはどういう言い方をすればいいか、わからなくなることもあると思います。
日本語でも、朝・昼・晩で挨拶の言葉が違いますし、丁寧な言い方、砕けた言い回しなど、様々ですよね。
そこで、この記事では、出会いや別れのときの挨拶を、シーン別にラオス語で何と言うか、まとめてみました。
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1.一般的な出会いの挨拶「こんにちは」
まずは、一般的に誰かと出会ったときの挨拶から。
「こんにちは」
ສະບາຍດີ (サバイディー)
朝昼晩、時間帯関係なく、いつでも使えます。
両手を胸の前で合わせて「サバイディー」とにっこり笑って言うのが、ラオス流の丁寧な挨拶の仕方です。
日本人はこのとき、思わずお辞儀したくなるのですが、お辞儀しながら「サバイディ」と言われると、ラオス人的には「丁寧すぎ」で逆に不自然だそうなので、ぐっとこらえて、相手の顔を見て挨拶しましょう。
また、相手の名前や役職が分かっているときは、次の例のように、サバイディの後にそれをつけると、より丁寧です。
「先生、こんにちは」
ສະບາຍດີ ອາຈານ(サバイディー・アチャーン)
2.お礼を言う「ありがとう」
感謝の気持ちを伝えたいときは、この言葉。
「ありがとう」
ຂອບໃຈ (コープチャイ)
少し砕けた感じなら、
ຂອບໃຈເດີ້ (コープチャイ・ドゥー)
より強く感謝の気持ちを伝えたいなら、
ຂອບໃຈຫຼາຍໆ (コープチャイ・ライラーイ)
具体的に、何かに対する感謝を述べるとき
「助けてくれて、ありがとう」
ຂອບໃຈທີ່ຊ່ວຍ (コープチャイ・ティー・スワイ)
(「ティー」は関係代名詞で、後の文章をつなぐ役割です)
3.初対面のとき「はじめまして」
ラオス人同士で初対面のときは、次のような流れで挨拶するのが一般的です。
1.両手を胸の前で合わせて「サバイディ」
2.互いに名乗る
その後で、場合によっては、「はじめまして、よろしくお願いします」という次の表現を使います。
「はじめまして」
ຍິນດີທີ່ໄດ້ຮູ້ຈັກ (ニンディー・ティー・ダイ・フーチャック)
(直訳:知り合えて嬉しいです)
英語の「Nice to meet you」を訳したような表現で、教科書には必ず載っています。
が、実は、ラオス人同士ではそれほど一般的に使う表現ではないそうです。
挨拶して名乗った後は、どちらかが遠方から来たときには、疲れていないかとか、道中はどうだったかなど、そのまま会話に入っていくことも多いです。
ただし、最近は外国人との挨拶に慣れている人も多く、その場合は普通に「ニンディー・ティー・ダイ・フーチャック」と言ってくれます。
4.知り合いと会ったとき「最近どう?」
たまたま知り合いと会ったときなどは、間柄によって、次のような感じで近況を訊ねあいます。
・目上の人やそれほど親しくない場合
「お元気ですか?」
ສະບາຍດີບໍ່ (サバイディー・ボー)
ຢູ່ດີມີແຮງບໍ່ (ユーディー・ミーヘーン・ボー)
ແຂງແຮງດີບໍ່ (ケーンヘーン・ディー・ボー)
など、いくつかの言い回しがありますね。
次に紹介する「ペン・チャン・ダイ」の後に続けて、「サバイディー・ボー」と聞いたりもします。
・親しい間柄のとき
「どうしてるの?」
ເປັນຈັ່ງໃດ (ペン・チャン・ダイ)
その返事としては、そのときの調子などを答えます。例えば、
「相変わらず」
ຄືເກົ່າ (クー・カオ)
「最近忙しいよ」
ຊ່ວງນີ້ຄາວຽກ (スワンニー・カー・ヴィアック)
「見ての通り」
ຈັ່ງຊີ້ແລະ (チャン・シー・レ)
などでしょうか。
5.日本人なら言いたい「よろしくお願いします」
日本人が非常によく使う表現、「よろしくお願いします」。
これを言いたくなる場面は多々あるのですが、ラオス語ではぴったり合うフレーズはありません。
ですので、場面ごとに、それに近い意味の言葉を使うことになります。
・初対面のときの「よろしくお願いします」
ຍິນດີທີ່ໄດ້ຮູ້ຈັກ (ニンディー・ティー・ダイ・フーチャック)
・「今後もよろしく」「これからも仲良くしましょう」と言いたいとき
ຮັກແພງກັນເດີ້ (ハックペーン・カン・ドゥー)
(直訳:お互いに大事にしましょう、仲良くしましょう)
・何かを頼んだり預けたりして、「よろしくお願いします」と言いたいとき
ເບິ່ງຊ່ອຍແດ່ເດີ້ (ブン・ソーイ・デー・ドゥー)
(直訳:確認お願いします、面倒を見てやってください)
ຝາກແດ່ເດີ້ (ファーク・デー・ドゥー)
(直訳:預けさせてください)
・これから自分がお世話になるので「よろしくお願いします」と言いたいとき
ຝາກເນື້ອຝາກໂຕແດ່ເດີ້ (ファーク・ヌア・ファーク・トー・デー・ドゥー)
(直訳:体を預けさせてください)
など、場合によって様々な表現が考えられます。
6.別れの挨拶「さようなら」
別れの挨拶として教科書に載っているのは、次の言葉です。
「さようなら」
ລາກ່ອນ (ラー・コーン)
ただしこの表現、実際に使うことは、滅多にありません。
それよりは、場面によって次のような表現を使い分けます。
「お先に(これからどこかへ行く場合)」
ໄປກ່ອນເດີ້ (パイ・コーン・ドゥー)
「お先に(これから帰宅する場合)」
ກັບກ່ອນເດີ້ (カップ・コーン・ドゥー)
「また会いましょう」
ພົບກັນໃໝ່ (ポップ・カン・マイ)
「また明日」
ເຈີກັນມື້ອື່ນ (チュー・カン・ムーウーン)
しばらく会わないだろうときや、相手がこれから遠くへ行くときなど
「幸運を」
ໂຊກດີເດີ້ (ソーク・ディー・ドゥー)
実際に使いながら覚えていこう
いかがでしょうか。
ラオスで暮らしていると、現地の人と挨拶をする場面は多々ありますが、いろんな表現があって、言い回しが出てこなかったり、返事に困ったりすることもあるでしょう。
そんなとき、ここでご紹介したフレーズが参考になればと思います。
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