最近ラオスで流行りのB級ローカルフード5選

ラオス料理

ラオスでは最近、食べ物の流行り廃りが激しい印象です。

数か月おきに、街中に真新しい食べ物の店や屋台が現れます。

 

例えば、この間まではアイスブームだったのに、それが落ち着いてきたと思ったら、今度はソフトクリームが現れてきました。

あと、ヨーグルトドリンクも流行の気配を見せていますね。

 

大体、ひとつのものが受けると、みんな真似してばーっと広がるのがラオスの傾向。

それで、店が増えすぎると、流行らない店はつぶれ、人気の店だけが残り、流行はまた別のものに移っていきます。

 

そんな中で、廃れるものがある一方、定着した感の強い食べ物もあります。

今回は、伝統的なラオス料理ってわけじゃないけど、でも地元民に根強い人気のある、ラオスの「B級ローカルフード」をご紹介したいと思います。

 

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すっぱ辛いサラダ、進化系タム

米麺のタム、「タム・カオプン」

 

日常の中で、ラオス人が突然「食べたい!」と言い出すもののひとつに、「タム・ソム」があります。

 

もともと、「ラオス料理」として定番だった「タム・マークフン」。

トウガラシとライムに魚を発酵させたソースで青いパパイヤを和えた、すっぱ辛いサラダです。

 

最近はその進化系が増え、パパイヤに限らず、様々な食材を合わせたものが続々出てきています。

この系統の料理を、ラオス人は略して「タム」と呼びます。

 

若い人たちは、パパイヤのものよりも、麺を入れた「タム・ミー」や、肉団子やイカなどがメインの「タム・トーン」などが好きな印象。

 

カニを入れた「タム・プー」

 

タム・マークフンの周りにソーセージやハムなどおつまみを配した「タム・タート」

 

かりっと揚げたパパイヤの上に、練り物のタムをかけた「タム・マークフン・トート・コープ」

 

食材によって値段は変わりますが、だいたい10,000~20,000kip(約150-300円)のものが多いかな。

 

食事のおかずのひとつにもなりますが、それだけではなく、小腹がすいたときにも、ちょいちょい登場する「タム」。

 

「パイ、パイキン・タム(な、タム食べに行こ!)」

 

なんてお誘い、ラオス人同士ではよく見られます。

 

ちなみに、飲み屋の「タム」が激辛なのは、ビールをどんどん飲ませるための、店側の戦略だと思っている。

 

四川風サラダ&串焼き、ニャムチン・ピンチン

これは、数年前に登場した食べ物です。

大流行というほどではありませんが、今でも安定した人気は保っているように見えます。

 

 

店構えは大体こんな感じ。

「チン」とは中国のことで、その名の通り、「四川風」の味付けをした、「辛い海藻サラダ・ニャムチン」と、「辛い串焼き・ピンチン」。

 

ピンチンの食材。これに辛いタレをつけて焼く

 

ここでは、私の好きな「ニャムチン」を解説します。

 

まず、トレーの中に並んだ、海藻や麺類、キノコや野菜など様々な食材から、好きなものを好きなだけ選びます。

量り売りで、50,000kip/kgくらいです。

 

それをお店の人に渡すと、醤油、ナンプラー、味の素に始まり、ライム汁、ごま油、山椒、ラー油やその他謎の調味料を次々と入れ、味付けをしてくれます。

ラオス人は辛くないとうまくない、とのたまいますが、外国人の私にはラー油を「ちょびっと」入れるだけでも激辛です。

 

そして、全部混ぜて、ハーブを入れて完成。

(混ぜているところの写真を撮り忘れました)

 

こんな感じのものです。

この量で23,000kip(約310円)でした。

 

山椒とトウガラシの辛味が、かなりお口に刺激的ですが、けっこうハマります。

 

格安焼き鳥、ピン・エン

いわゆる、格安焼き鳥屋台とでもいいますか。

これは、以前からあるものなのですが、最近急に増えてきた感があります。

ラオス語で「ピン・エン」、略して「ピン」と呼ばれます。

 

お肉よりは、砂ずりや腎臓、腸やら鶏の足やらの、モツ系が多いです。

1本500-1000kip。

野菜やハーブに包み、辛めのつけだれでいただきます。

 

 

ちなみに、ピン屋台には、1杯5000kip(約70円)の安いジュースやタムの店併設の場合が多いです。
そこにある席で食べてもいいし、お持ち帰りもOK。

 

土鍋料理、チュム・モーディン

小さい土鍋でいただく鍋料理です。

これも、昔からあったのですが、最近は食材がどれも「1皿5000kip均一」で、そこから好きなだけ選ぶ、というスタイルが広まっています。

 

略して「チュム」。

 

この写真のような、低めのテーブル席が特徴です。

 

1皿5000kipといっても、1皿の量が少ないので、最終的にはそんなに安くはなかったりしますが。

でも、気軽に入れる雰囲気のお店が多く、ちょろっと飲むのにも使えます。

 

この間は2人で行って、鍋にビール2本とオレンジジュース1杯、おつまみ2-3種でお腹いっぱいになって、110,000kip(約1500円)のお会計。

 

うん。お手軽ですね。

 

味の決め手は、つけだれ。

スープは透明で、シンプルな塩とブイヨンベースが多いかな。

 

人気のお店は、夜中の11-12時とか、遅くまでお客さんが入っています。

ここでも、ラオス人は一緒にタムも頼んだりします。

 

フライドチキン、チューン・カーカイ

ここ数年で、フライドチキンの店がやたらと増えました。

前までは個人のやっているお店に人気店がいくつかあったのですが、今は外資のチェーン店が幅をきかせています。

それくらい、「こいつは流行る!」っていう読みだったんでしょうね。

 

この店、この間まで「Mini Chicken」というチェーン店だったのに、いつの間にか「Chicken & Sweet」に変わっていた。

最近のスイーツ熱の高まりを受けて、「じゃあ、チキンとスイーツ両方やったれ」っていうことなんでしょう。

安直な。

 

 

これは昔からある店のひとつ、街の中心地からは少し離れたクービエンのお店。

今でも大人気で、いつ行っても人が入っています。

 

大きな骨付きチキンひとつ+フライドポテトで10,000kip(約130円)。

ラオス人は、チキン+タムを食べるのが好きなようです。

 

たまに食べたくなる、魔性のB級料理

これらの料理、外国人の私でも、たまに無性に食べたくなるときがあります。

感動的においしいってわけではないのに、なんだか不思議な魔力があるのです。

 

というか、ラオス人、どんだけ「タム」が好きやねん。

何食べても、タムを合わせたくなるとか。

 

どんな料理が流行ろうとも、「タム」がラオス地元料理・人気No1の座を奪われる日は、なかなか来ない気がする。

コメント

  1. 飯村浩 より:

    麺のヤム(ニャム)は、タイでは随分前からありました。ヤムカノムチーンยำขนมจีน等。チュムもチムチュムจิ้มจุ่มはタイでも昔からありましたが、イサーン料理という認識でした。

    • Chiko Chiko より:

      コメントありがとうございます。

      チュムは、タイでは「イサーン料理」という認識なんですね。
      てっきりチュムはタイ料理で、ラオスでもタイから入ってきて、流行りだしたのかと思っていました。