東南アジアを始めとした、熱帯の街でよく見かける花を紹介するこのシリーズ。
今回は5種類目として、サルスベリをご紹介します。
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春のしるし、サルスベリ

街中でよく見かけるのは、オオミノサルスベリ(Lagerstroemia macrocarpa)です。
ミソハギ科の木で、日本のサルスベリと近い種です。
花の時期は3-5月ごろ。
この花を見かけると、そろそろラオス正月が近いしるしです。
ラオス語名は、「ドーク・カラオ(ດອກກະເລົາ)」。

こんな風に、日本のサルスベリにも似た、くしゅっとした花を咲かせます。


似た種類の街路樹に、オオバナサルスベリ(L. speciosa)もあります
先ほどの木とそっくりですが、花序(花の集まり)がしゅっと長くて少し白っぽく見えます。

実はこんな感じ。
どんぐりに似た実が、熟すると6つに割れて、中から小さな種がこぼれ落ちます。
東南アジアには、サルスベリの仲間が20種以上!
ちなみに、東南アジアにはサルスベリ属の木が20種近くあり、街だけでなく森でもよく見かけます。
その多くは、「マイ・プアイ(ໄມ້ເປືອຍ)」と呼ばれます。
花の大きさや色などがそれぞれに異なりますが、どれもサルスベリらしい、くしゅっとした花を咲かせるのは同じです。

マイ・プアイナム(ໄມ້ເປືອຍນໍ້າ) L. balansae
萼に茶色い毛が生えていて、つぼみも茶色く見えます。

マイ・プアイ・プアックナー(ໄມ້ເປືອຍເປືອກໜາ) L. calyculata
小さな白い花をつけます。

樹皮はこんな感じ。
つるっとして、斑に剥がれ落ちる感じが、日本のサルスベリにも似ていますね。
  
  
  
  

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