ラオスの炊事事情~薪から炭、ガスから電気まで

ラオス料理

日本の都市部なら当たり前に利用できる都市ガス。

でも、あまりインフラが整っていないラオスでは、首都のビエンチャンでもそんなものありません。

 

じゃあ、都市部の一般家庭では、普段どうやってお料理しているのでしょうか?

 


 

こんにちは。普段は自炊しているちこです。

 

お料理するときに、どんな道具を使うかって地味に重要ですよね。

その中でも加熱するための「火」は基本中の基本です。

 

火力が弱いといまいち上手にしあがらなかったり。

お魚焼きたいと思ったらグリルが必要だし。

たこ焼き作るなら、たこ焼きプレートがいるし……。

(大阪では各家庭に一台あるっていうの、たぶん嘘ではない)

 

ラオスでは、公共のインフラがあまり整っていないので、料理するときにも、何で加熱するかは本当に家庭によって様々です。

 

今日は、そんなラオスの炊事事情をのぞいてみました。

 

1.ガスコンロ+プロパンガス

 

都市ガスはありませんが、こうしたプロパンガスは売られています。

やっぱりガスはお料理しやすいですよね。

 

レストランなどでは、多くはこれを使っているようです。

 

コンロはもちろん大きさによりますが、この2口のもので1台約8000円。
ガスボンベは1本約9000円で、ガス交換は2000円弱だそうです。

 

2.電気コンロ

 

電気式のコンロを使っているおうちもあります。

 

火力の調整がピンポイントでできなかったり、製品によっては熱くなるまでに時間がかかったりもしますが、そこそこ使い勝手はよいです。

 

いいおうちでは、IHコンロもあるようですね。
ただ、IH対応の鍋があんまり売ってないので、かえって不便な気もします。

 

ものによって値段は大きく違いますが、写真のような小さいタイプなら4000円くらいでしょうか。

 

3.電気鍋

 

学生とか、一時的にアパートを借りているラオス人は、おおむねこれで料理しています。

日本でいうホットプレートの鍋版といいますか。

 

もち米を蒸している

 

使い勝手は悪くはないですが、洗うのが若干面倒ですね。

 

他にも、卵焼きなどをするとすぐ焦げつく。

粗悪品はしばしば、料理中に電気がびりっとくることがある。

など、色々問題ありです。

 

1台2000円ほど。

 

4.炭

 

七輪で炭に火をおこし、料理します。

火がつくまでに暇がかかること、火力調整がやや難しいなどの問題はありますが、慣れればこれも悪くないです。

 

なんたって、焼き魚や焼き肉がおいしい。

 

炭は大袋1袋(約30キロ)が500円前後くらいで売られています。

 

5.薪

 

農村部ではどこでもまだ薪を使っています。

そればかりではなく、首都ビエンチャンでも、いまだに薪を使って料理をしている家庭もあるのです。

 

その一番の理由は、「お金がかからないから」でしょうね。

 

当然ながら煙がかなり出るので、広めのお庭がないと迷惑です。

 

服が煙臭くなります。
見張っていないとすぐ火が消えるのも難点。

あとは、鍋底が真っ黒になる。

 

寒い日は、あったかくていいですけどね。

 

原始的な薪から最先端のIHまで

こうしてみると、ラオスの社会が急激に発展してきたことが、垣間見えますね。

IHを使っているおうちの隣で、薪でお料理なんてのもざら。

 

なんとも言えず、ちぐはぐな国です。

 

 

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