熱帯の春を彩る花々⑤~サルスベリ

森と生きもの

東南アジアを始めとした、熱帯の街でよく見かける花を紹介するこのシリーズ。

今回は5種類目として、サルスベリをご紹介します。

 

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各種類のダイジェスト

①ホウオウボク

②プルメリア

③ブーゲンビリア

④サンタンカ

 

春のしるし、サルスベリ

街中でよく見かけるのは、オオミノサルスベリ(Lagerstroemia macrocarpa)です。

ミソハギ科の木で、日本のサルスベリと近い種です。

花の時期は3-5月ごろ。

この花を見かけると、そろそろラオス正月が近いしるしです。

ラオス語名は、「ドーク・カラオ(ດອກກະເລົາ)」。

 

こんな風に、日本のサルスベリにも似た、くしゅっとした花を咲かせます。

 

 

似た種類の街路樹に、オオバナサルスベリ(L. speciosa)もあります

先ほどの木とそっくりですが、花序(花の集まり)がしゅっと長くて少し白っぽく見えます。

 

実はこんな感じ。

どんぐりに似た実が、熟すると6つに割れて、中から小さな種がこぼれ落ちます。

 

東南アジアには、サルスベリの仲間が20種以上!

ちなみに、東南アジアにはサルスベリ属の木が20種近くあり、街だけでなく森でもよく見かけます。

その多くは、「マイ・プアイ(ໄມ້ເປືອຍ)」と呼ばれます。

花の大きさや色などがそれぞれに異なりますが、どれもサルスベリらしい、くしゅっとした花を咲かせるのは同じです。

 

マイ・プアイナム(ໄມ້ເປືອຍນໍ້າL. balansae

萼に茶色い毛が生えていて、つぼみも茶色く見えます。

 

マイ・プアイ・プアックナー(ໄມ້ເປືອຍເປືອກໜາL. calyculata

小さな白い花をつけます。

 

樹皮はこんな感じ。

つるっとして、斑に剥がれ落ちる感じが、日本のサルスベリにも似ていますね。

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