ラオスの治安ってどうなの? ~ひったくりには気をつけよう

ラオス旅行・生活

こんにちは。ラオス在住9年目のちこです。

 

海外、それも途上国へ旅行したり住んだりするとき、その地域の治安って気になりますよね。

 

そこで今日は、ラオス(特に首都ビエンチャン)の治安と、最低限気をつけるべきことについてお話したいと思います。

 

ラオスの治安は?

結論から言うと、基本的に、治安はよいと思います。

 

夜、女ひとりで出歩いていても、身の危険を感じることはそんなにありません。
(それでも、深夜出歩くのは、おすすめはしませんが…)

 

殺傷事件や強盗事件なんかもそれほど頻繁には聞きません。

 

さらに、観光客に対する無茶な客引きや押し売りなんかも少ない。
タクシーやトゥクトゥク(三輪タクシー)のぼったくりも、悪質なものはそれほどないんじゃないかと思います。

 

観光するにしても住むにしても、比較的安全な国だと言えるでしょう。

 

それでも、危険がないわけではない

とはいえ、身の回りのことには、気をつけるにこしたことはありません。

賭博詐欺や空き巣、置き引き、ときには銃撃事件なども聞きます。

 

聞いた話では、ある男性がたまたま知り合った現地のラオス人と深夜まで飲んでいて、変な薬を入れられたのか、意識が飛んでしまい、朝起きたら知らない男とホテルの部屋にいたとか、ちょっと笑えない話もあったそう。

(金品を盗まれるだけでなく、別の意味での身の危険も……?)

 

その中でも、特に首都のビエンチャンに住んでいて、もっともよく耳にする犯罪があります。

ラオス人、外国人問わず被害にあっています。

 

 

それは……

 

ひったくりです。

 

 

 

数年前には、中国人の夫婦が夜、ひったくりにあって、思わず抵抗したら、銃で撃ち殺されるという事件もありました。

 

ラオス人も多くの人が被害にあっており、みんなかなり気をつけています。

 

 

ひったくり犯は、基本バイク、場合によっては車で追い越しざまに狙ってきます。

昼夜問わず。
徒歩のとき、自転車やバイクで移動中に……。

バッグを、ひもが切れるくらいの勢いでひっぱり、強奪していくのです。

 

特に、自転車やバイクに乗っていて荷物を引っ張られると、ほぼ確実に転倒するので、怪我は避けられません。

 

かくいう私も一度、やられました。

 

ひったくり被害の実体験

あれは土曜の昼間、2時か3時ごろだったと思います。
近場のスーパーに、バイクで買い物へ行った帰りでした。

 

貴重品は斜めがけの小さなバックに、買い物袋は前かごに入れていました。

 

大通りから、人気の少ない路地へ曲がってしばらく入ったところで、不意に体をぐいと引っ張られる衝撃を感じました。

後ろから近付いてきたバイクの二人組の男が、斜めがけバッグのひもをつかみ、ひったくろうとしたのです。

 

まったく無警戒だったため、体がバイクから投げ出されます。
転倒しかけながら頭をよぎったのは、

 

「ひったくりだ」
「やばいこける」
「バイクをやられるかも!」

 

ひったくりの狙いはもちろん、貴重品ですが、ラオスではそれ以外に、バイクそのものを狙う強盗もいると、話に聞いていました。

 

反射的に体が動いて、バイクの後ろのとってをつかみ、私は片膝をついた態勢でバイクとともに数メートル地面をすべり、止まりました。

 

ちらりと、目の端に映ったのは、バイクで逃げ去っていく二人組の男の後ろ姿。
でも、転倒の衝撃もあり、ナンバープレートを確認するような余裕もありませんでした。

 

 

不幸中の幸いと言いますか。

 

バッグの肩ひもは切れましたが、丈夫な作りだったため、ひもが完全に切れる前にひったくり犯の手がすべったようです。

盗られずにすみました。

 

被害は、軽い怪我のみ。
完全には転ばなかったので、ひざの打ち身と足のすり傷程度。

(大学で馬術部だったので、走っている乗り物から落ちるのに慣れていたせいもあるかもしれない(笑))

 

でもそれは、本当に幸運だっただけです。

 

被害にあった多くの人は、貴重品をとられ、さらに腕や顔をひどくすりむくような怪我をしています。
バイクの場合、転倒したバイクに体が挟まれたりすると、大怪我は必至でしょう。

 

話には聞いていたものの、この時はじめて、身の回りに危険はあるのだと、身をもって思い知りました。

 

ひったくりへの対策は

ひったくりへのもっとも有効な対策、それは、

 

ひったくられやすいようなバッグの持ち方をしない。

 

これに尽きます。

 

道路側に持たないのは基本。

ショルダーバッグやハンドバッグは、より狙われやすいです。

 

比較的安全なのは、リュック。

ちなみに、ウェストポーチも安全だとはかぎりません。
引っ張られた知人がいます。

 

 

もうひとつ、有効な防衛方法があります。

 

それは、バッグの上から、上着をはおること。

 

ラオス人の特に女性は、基本的に、荷物の上からきっちりと上着を着ることで防衛しています。

 

ラオスで旅行をしていても、日差しがきついことが多いので、薄手の上着をはおることはあると思います。
その場合、上着の上から荷物をかけるのではなく、荷物の上から上着をはおりましょう。

 

そうすることで、格段に、ひったくり被害にあう可能性を減らせます。

 

治安がよくても、注意はしよう

ひったくりって、日本でもありますよね。

 

途上国なら、そうした軽犯罪は、やはり日本よりも多いと考えるべきだと思います。

気持ちよく旅行したり暮らしたりするためにも、最低限、自分の身辺には注意を払いましょう。

 

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