こんにちは。いろんな言葉を学ぶのが好きなちこです。
といっても、使えるレベルに習得しているのは、日本語、英語、ラオス語、ぎりぎりタイ語。
日常会話レベルなら、少数民族語のカム語と、ベトナム語も少しならわかります。
大学で第二言語にドイツ語とってたけど、これはまったく身につかなかったなあ……。
まあとにかく。
私は言葉を学ぶのが好きです。
特に、ラオスへ来て、「言葉は文化であり、歴史である」と気づいてからは、がぜん楽しくなりました。
同じ地域内に暮らす人々の複数の言語を学ぶと、「言葉は歴史である」ということを、本当に実感します。
この辺のことも、いつか記事にしたいと思っていますが。
今日は、いろいろな言葉に触れる中で身につけた、新しい言葉を学ぶときの、私なりのコツについて書いてみたいと思います。
何のために言葉を勉強するのか?
新しい言語を学ぶときって、どんな言葉でも難しく感じるものです。
ネイティブの人なら、赤ん坊のときから始まって、10年以上かけて少しずつ身につけるものを、短期間で一気に学ぼうとするのですから、当然ですよね。
何かしらの動機と必要性がないと、挫折してしまうこともしばしば。
でも、苦労した覚えた言葉が現地の人に通じて、笑顔で返事をもらえたときの喜びは、またひとしおです。
英語で話しかけたときと、たどたどしくても現地語で話したとき、人々の反応は全然違います。
考えてみればそうです。
日本にいて、外国人から日本語で話しかけられたら、「おっ」って思いますし、へたくそでも「日本語上手ですね」って言いたくなるもん(笑)。
現地に滞在していれば、サバイバル方式でも、多少は身につくものです。
でも、コツを知って、できるだけ早く習得したいと、みんな思いますよね。
それに、「無茶苦茶だけど通じる」じゃなくて、より正しい言葉を身につけられたら、言うことありません。
コツと言っても、言葉を学ぶ目的にもよると思います。
・現地の人とコミュニケーションをとりたいのか
・その言語で仕事をしたいのか
・文献などを読んで理解したいのか
例えば文献中心なら、とりあえず文字と文法、単語を覚えるのが優先ですよね。
でも、もしコミュニケーションツールとして言葉を覚えたいならば、それでは不十分です。
話し言葉は、口で話し、耳で聞くもの。「音」が中心になりますから。
じゃあ、どうやったら、より早く身につけられるのでしょうか?
ステップ1:「音」を理解する
まずはひと通り、その言語の中にある発音をチェックしましょう。
日本語は、発音の種類があまり多くない言語です。
ネットで調べて比較してみると、母音・子音の数は、
日本語:母音5、子音16
英語:母音20、子音24
タイ語:母音9、子音24
これだけ見ても、日本語は少ない感じがしますよね。
そこに、音の長短やら二重子音・母音やら声調やら、いろいろ数えていくと、音の種類は全部で、
日本語:約110
英語:2000以上?
タイ語:1万以上?
と言われているんだそうです(正確なデータかどうかは、ちょっとわかりませんが……)。
確かに実感としても、東南アジアの言語に触れていると、日本人にとっては「???」となるような発音が、多く出てきます。
私たちにとっては、同じような音であったとしても、彼らにとっては全然違った音に聞こえています。
「暑い」は「あちゅい」じゃなくって「あつい」なんだ! というような違いですね。
(タイ人やラオス人は、「つ」の発音が苦手で、よく「あちゅい」と言います)
ですので、その音を理解し、聞き分け、発音できるようにならないと、なかなか、その言葉でコミュニケーションをとるのは難しいです。
最初は、うまく言えなくてもいいのです。
とにかくまず、どんな音があるのかを知ることが大事です。
ステップ2:基本的な文法をつかむ
簡単な言い回しや例文をいくつかチェックして、語順や文法の基本をつかみましょう。
細かい文法は、後で勉強してもなんとかなります。
ステップ3:ひたすらに覚える
あとは……ひたすらに「覚えるのみ」。
まずは単語を覚える。
耳で何度も聞き、自分でも声に出して、その単語の「音」と「意味」をリンクさせる。
そうすると、会話の中で出てきてもとっさに意味がわかるようになってきます。
そういう意味では、その言語の「歌を聴く」というのも、いい方法だと思います。
好きな歌なら、何度聞いても飽きませんしね。
あとは、普段からその言葉について考えることでしょうか。
犬を見ては、「あれは犬だ」とその言葉で思い。
水を飲んでは、「水を飲む」とその言葉で考え。
つまるところ、その言葉にどれだけ意識して触れるかです。
音を知り、言葉を覚える
もっと、目がうろこのようなコツを期待していた人がいたら、すみません。
でもやっぱり、そんな魔法のような方法ってありません。
音を理解し、単語と言い回しを耳と口で覚える。
いろいろな言葉を勉強しながら得た、言葉を習得する私なりのコツは、そんなものでした。
参考に……なるのかな?
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