ラオスの年越しイベント「カオ・ダーオ」

ラオス旅行・生活

あけましておめでとうございます。
今年はラオスで年を越しました、ちこです。

 

日本ではお正月という節目の行事があるため、年末年始は特別な雰囲気が街のそこかしこに漂いますよね。

 

一方のラオスでは、この国際歴にのっとった「年末年始」は、これまでそれほど存在感がありませんでした。

お休みも1月1日だけで、31日も普通に仕事という人が多い。

 

なにしろ、ラオスの「新年」「お正月」は4月ですから。

そちらのほうが何倍も盛り上がります。

 

 

 

ところが。

 

今回から、主にフェイスブックなどで、やたらと「カオ・ダーオ」という言葉が飛び交っていました。
街でも「カオ・ダーオ」イベントが催され、夜中までなかなかの賑わい。

 

ということで、ラオスの年越しイベントと町の雰囲気をお伝えします。

 

「カオ・ダーオ」ってなんや?

12月の下旬辺りから、やたらとフェイスブックなどで「カオ・ダーオ ເຄົ໋າດາວ」という言葉を見かけました。

 

「カオ・ダーオ」はどこでする?

誰と行く?

 

という質問から。

 

「恋人がいないから、俺はカオ・ダーオなんか行かず、部屋で寝てるよ」という愚痴投稿まで。

 

 

この言葉、私の記憶にある限り、今回はじめて聞きました。

去年までは、ほとんど話題にもなっていなかった気がするのに。

今回から、急に人々の関心を集めています。

 

最初この言葉を見て、私の頭には「???」が一杯浮かびました。

ラオス語で「ダーオ」とは星のことです。

で、何か信仰的な意味があるのかと思っていたのですが……。

 

 

なんのことはない。

 

「カウントダウン」

 

をラオス語風に言っただけの言葉でした。

 

知り合いに教えられて、ずっこけましたよ。

なあんだ。

もっと深い意味があるかと思ったよ。

 

ラオス北部の街・ルアンパバーンの年末年始の雰囲気

旧王宮

 

今は休暇と仕事をかねて、首都ビエンチャンではなく、北部の街「ルアンパバーン」に来ています。

こちらでも、カウントダウン・イベントが行われていて、夜中まで街はいつにない賑わいでした。

 

 

夜11時頃でも、まだ煌々と明かりがともっている。

普段は、ナイトマーケットが終わる10時には、がらんとするんですが。

 

軒先で音楽をがんがんかけて飲んでいる人々の姿も、あちこちで見られます。

 

 

街の広場では年越しイベント。

18時半から夜中の1時半ごろまで、イベントが開催され、歌に踊りに抽選大会のようなものまで。

 

 

ちなみにこのテーブルを取るためには予約が必要だそうです。

テーブルあたり200万キープ(3万円弱)、街の有力者は半強制的にこの席を買わされたらしい。

200万キープって、ラオス人の月収くらいですよ。

ラオス人にとってはむちゃくちゃ高いはず。

 

 

午前0時、年越しの瞬間には打ち上げ花火。

こぢんまりとしたものでしたが。

 

 

お寺では年越しの法要

一方で、少し離れたお寺では、そうした喧騒とは一線を画した厳かな空気が。

読経の声が、寺の外にまでも淡々と響きます。

 

 

 

お寺に白い服を着た人々が集まり、お坊さんたちの唱えるお経の声にじっと耳を傾けていました。

 

ラオスでも、カウントダウン・イベントが一般的に!

ラオスも段々と、変わっていってるんだなって実感します。

「カウントダウン」ならぬ「カオ・ダーオ」がこんなに一般的になる日が来るとは、約10年前には思いもしませんでしたよ。

 

 

そんなこんなで、今年もラオスやその周辺の小話をお届けできたらと思います。

よろしくお願いします。

 

コメント