ラオスの行き方 ~そもそも、ラオスってどこだっけ?

ラオス旅行・生活

こんにちは、ラオス在住のちこです。

最近でこそ、ラオスもだんだん注目されてきていますが、日本でのラオス情報は圧倒的に少ないのが現状。

 

先日、大学時代の友人が3人、日本からラオスのルアンパバーンに遊びにきてくれました。
そのときの、ラインのやりとり。

友人A「日程は4日間くらい?」
友人B「ラオスに4日もいてやることあんの?」
ちこ「うん。ないかも」
友人B「ないのww」
友人C「そもそも、ラオスどうやって行くん? 直行便あるっけ?」
ちこ「ないですね」

 

……そうですよね。ラオスって言われて、具体的に何か思い浮かぶ人のほうが、少ないですよね。
某大作家の本のタイトルからして、「何もないところ」と思われているのかも。
場所さえうろ覚えな人も多いのでは?

 

ということで、ラオスってそもそもどんな国だっけ?
日本からは、どうやって行けばいいの?

という基本的な疑問にお答えしたいと思います。

後半では、空路ではない、ちょっと変わった旅の経路も紹介していますよ。

 

ラオスってどんな国?

東南アジアのでっぱった部分の真ん中にある、内陸国です。
タイやベトナムのお隣ですね。
山がちな国土をメコン川が縦断しており、ラオスからしか見られないメコンの夕日はちょっとした名物です。

 

首都はビエンチャン(英語表記:Vientiane)。
北部にある、旧王都で世界遺産の街・ルアンパバーン(Luangphabang)が、観光地としては、たぶん一番有名です。

 

日本の本州ほどの広さの国土に対し、人口は約700万人と少ないです。
49の民族が住んでいるといわれる、多民族国家でもあります。

国民の半数以上が農家で、首都からでもほんの少し郊外へ行けば、青々とした水田や畑が広がります。

 

東南アジアの中でも貧しい発展途上国とされています。
ですが、治安はかなりいい方です。
観光していて極端にぼったくられたり、土産物を押し売りされたり、ということもあまりないです。

 

よくも悪くもゆったりしていて、メコンの夕日を眺めながらまったりビア・ラオ(ラオスビール)を飲むのが似合う場所。

 

通貨はキープ(kip)。
100円が7,500キープくらいです(2018年10月時点)。
物価は日本より安く、
500mlのペットボトルの水が3,000キープ(約40円)
お昼の麺が1杯15,000キープ(約200円)というところです。

 

公用語は、ラオス語。
タイ語にとても近く、共通単語も多いです。

 

こんにちは「サバイ・ディー」
ありがとう「コープ・チャイ」
いくら?(値段)「タオ・ダイ?」

 

英語は、観光地以外ではほとんど通じません。

 

日本からラオスへは、どうやって行く?

日本からの直行便はありません。
2018年に運航を開始する計画はあったのですが、中止になったそうです。

 

どこかを経由しなければならないため、ラオスへ行く経路の選択肢はたくさんあります。

 

以下、私自身あるいは知り合いが使っていた中から、
王道派、節約派、いろいろ楽しみたい上級者向け、3通りの行き方を紹介しますね。
(東京あるいは大阪発、ビエンチャンあるいはルアンパバーン行きを想定)

 

*ちなみに、首都ビエンチャンの空港はワッタイ空港の1か所のみ。

*飛行機の運賃は時期によって大きな変動があるので、実際にチケットを購入する際は、
この情報を参考にしながら、旅行時期や期間に応じた値段を確認し、選んだらいいと思います。

 

王道派

<ベトナム航空、ハノイ経由>
乗り継ぎが楽かつ安め。
特に、大阪ービエンチャンなら、他の路線に比べ圧倒的に乗り継ぎがいいイメージです。
運賃は時期によりますが、往復6~9万円くらいでしょうか。

 

*たまにある、ホーチミン経由に注意。
ハノイ―ホーチミンープノンペンービエンチャンと回っている路線で、
ホーチミンに着いた後、プノンペンに寄ってからビエンチャンに行くので、ちょっとばかり面倒です。

 

<タイ国際航空、バンコク経由>
東南アジアの航空会社の中でも、サービスがよいタイ国際航空(*個人的印象です)。

 

乗り継ぎの待ち時間は長いですが(特に東京発)、バンコクの空港スワンナプームは巨大なハブ空港で、おみやげ屋やカフェ、レストラン、マッサージ店など施設が充実していて、時間つぶしにはあまり困らない。
運賃は、往復6~10万円くらいでしょうか。

 

<韓国系LCC、ソウル経由>
私は使ったことがない路線ですが、ラオス-韓国の直行便があり、お値段はけっこう安い。

チェジュ航空、ジン・エアー、ティー・エアなど、複数の運航会社があります。
乗り継ぎも、便によりますが、悪くはないみたいですね。
運賃は5万円~。

 

節約派

<エアアジア、クアラルンプール経由>

旅慣れていて、節約したい学生さんなんかは、この路線を使うイメージです。
安いのは特に、東京発の場合なのかな?
クアラルンプールで1泊することになるので、海外旅行初心者には負担が大きいかも。
運賃は4万円~くらいでしょうか。

 

<中国東方航空、上海ー昆明経由、中国南方航空、貴州経由など>

乗り継ぎ回数が多かったり、待ち時間が長かったりしますが、価格はしばしば最安値を出しています。
あんまり使う人は聞かないけれど……。
運賃は4-6万円くらいでしょうか。

 

節約&いろいろ楽しみたい派

 

空路でハノイまたはバンコクへ行ったのち、陸路でビエンチャンへ。

という手もあります。

 

旅慣れない人には難易度が高いかもしれません。
でも、おもしろい経験ができるのは、断然この経路!

荷物が少なくて、時間にも心にも余裕があるとき、ぜひ試してみてください。

 

<ベトナム・ハノイからバス>

ハノイから国際長距離バスでビエンチャンへ行く、という経路。
かなり上級者向けです。
まず、ハノイでバスターミナルへ行って、そこからビエンチャン行きのバスを探すのが一苦労でしょう。

 

さらに、ベトナム-ラオス間のバスは、ベトナム人の出稼ぎ労働者がすし詰めなこともあり、なかなか過酷です。
ですが、道中ベトナムのローカルな世界をのぞけますし、そういうのが好きな人はいいかも。

 

夜にハノイの南バスターミナル(ヌオックガム・バスターミナル)発、

翌日夕方ビエンチャンの南バスターミナル着。

約22時間、18万キープ(約2500円)。

 

<タイ・バンコクからバス>

・インターナショナル・バス
モーチット・バスターミナルを夜に出発し、朝に国境の街ノーンカーイに着き、最終的にビエンチャンの市街エリアにあるタラートサオ・バスターミナルに到着します。
約25万キープ(約3500円)

 

・ローカル・バス
モーチット・バスターミナルからノーンカーイまで行って、
そこからさらに、ビエンチャン行きのバスに乗り換えます。
早朝に出て、特に問題がなければ、夕方にはビエンチャンに着けます。
(ノーンカーイ発、ビエンチャン行最終バスは18時)

 

何を隠そう、学生時代、私はこの経路を使っていました。
なにしろ安い。
バンコク―ノーンカーイが450バーツ前後(約1500円)だったかな。
ノーンカーイービエンチャンは15,000キープ(約200円)。

おすすめはしません。

 

<タイ・バンコクから鉄道>

国鉄バンコク駅からノーンカーイ駅行きの鉄道に乗り、
ノーンカーイ駅からラオスのタナレーン駅行きへ乗り換え。

2018年10月時点では、バンコク発ノーンカーイ行きは18:30、20:00、20:45の3本。
(20:00の寝台特急が一番快適そうかな?)

運賃は席のクラスにより、800-1000バーツくらいのよう(約2500-3200円)。

 

約11時間で朝にはノーンカーイに着きます。
そこで乗り換えて、7:30発タナレーン行きに乗れば、約15分で、国境を越えて、ラオス側の駅、タナレーンに到着します。

 

鉄道はバスよりは楽です。
ひとつ問題があるとすれば、タナレーン駅からビエンチャン市街までの足。

 

駅は郊外にあり、交通手段はトゥクトゥクくらいしかありません。
他に選択肢がないのをいいことに、けっこうふっかけられる。
それが嫌な場合、ノーンカーイからはバスで行くという手もありますね。

 

まとめ

まとめますと、ラオスへの主な行き方には、

 

・空路(王道)

・ハノイまたはバンコクまで空路、のち陸路(冒険者)

 

の2通りがあり、空路の中では、ベトナム航空や韓国系の航空会社がおすすめです。

 

長くなりましたが、以上です。
もし、情報が間違ってる! もっとこんな行き方もある! などありましたら、どうぞご指摘ください。

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