ローカルな交通手段で行こう!ビエンチャンからタイへ陸路で国境越えする方法

ラオス旅行・生活

ラオスのビエンチャン在住の人にとって、ノーンカーイやウドンタニ―といったタイの街は、とても身近なものです。

何しろ、距離的に近く、国境越えもとっても簡単。

 

ビエンチャンはメコン川沿いに位置する街なのですが、メコン川がタイーラオスの国境線になっているため、川の対岸はもうタイなのです。

 

買い物で。

休暇で。

はたまたビザランで。

 

ビエンチャンに滞在している外国人で、友好橋をつかってラオスータイの国境越えをしたことない人は、いないんじゃないかってくらいです。

 

慣れれば簡単。

 

でも、初めていくと、けっこう勝手がわからなくて、オタオタしてしまうのものです。

バイクや車がある人ならまだいいのですが、足がない場合、自力で友好橋まで行って、国境を渡って、また戻ってきて……という行程は、難しく感じられるでしょう。

 

私も、ビザランのために初めてひとりで友好橋を渡ったときは、けっこうドキドキしました。

 

おまけに、情報に乏しいラオス。

ネットで検索しても、なかなか詳しい情報が出てきません。

 

そこで、この記事では、

ビエンチャンの街中から、公共交通機関を使って友好橋へ行き、

イミグレを通って陸路でタイへ抜け、

またラオスへ戻ってくる。

 

その方法を、写真つきで解説したいと思います。

 

*この情報は2018年12月時点のものです。

 

ビエンチャンからノーンカーイまでの流れ

まずは、どんな行程が待っているのか、ざっと箇条書き。

 

1.タラートサオのバスターミナルへ

2.14番の「Friendship bridge」行きバスに乗る

3.友好橋イミグレ―ションに着く(約40分)

4.「Customs fee 税関手数料」を払い、カードをもらう

5.イミグレでラオス出国手続き

6.カードを使ってゲートを抜ける

7.友好橋をバスで渡る

8.タイのイミグレで出入国カードをもらい、記入する

9.イミグレでタイ入国手続き

(イミグレ外にいる三輪タクシーでノーンカーイの街へ or そのままぐるっと出国側へ行ってラオスへ戻るのも可)

11.イミグレでタイ出国手続き

12.友好橋をバスで渡る

13.「Customs fee 税関手数料」を払い、カードをもらう

(入国ビザが必要な人は、ここでビザ申請手続き)

14.イミグレでラオス入国手続き

15.カードを使ってゲートを抜ける

16.イミグレ外のバス停から14番のバスで街へ帰る

 

ちなみに、インターナショナルバスといって、ビエンチャンのバスターミナルから、タイのノーンカーイやウドンタニ―へ直接行くバスもあります。

この場合、間のいくつかのステップを飛ばせますが、出入国手続きは同じです。

バスを乗り継がなくていいので、楽ですね。

 

1.タラートサオのバスターミナルへ

ここは、街の中心地から歩いても行けるので、自力で行きましょう。

 

ラオス語で通称「キウロット・タラートサオ」

「タラートサオ・モール」の裏側、道路を挟んで向かいにあります。

 

2.外の乗り場で14番のバスを探す

2019年2月現在、タラートサオ・バスターミナルは工事中で、バス乗り場は外の道路沿いに仮設されています。

 

「タラートサオ・モール」の建物を背にして、右手側の道を進んでいくと、バス乗り場が見えてきます。

ビエンチャンから直接ノーンカーイなどタイの街へ行くインターナショナルバスは、ここから出ています。

でも、友好橋行きのバス乗り場はここじゃないので、通り過ぎます。

 

 

少し行くと、バイクやトラックバス(ソンテオ)、三輪タクシー(トゥクトゥク)でごちゃごちゃとした三叉路の右手側に、緑色のバスが見えてきます。

ちなみに、この通称「緑バス(ロットメー・シーキアオ)」(まんまですね)は日本から送られたものです。

 

友好橋行きは「14番」。

車体に書いてある番号は関係ないので、前に回って、フロントガラスのところに張り出されている番号を確認しましょう。

 

時刻表もありましたよ。

これによると、朝6時前から夕方6時まで、15分に1本あるみたいですね。

 

 

三叉路の角のところには、ローカルなコーヒー屋さんがあります。

 

ここで「アイスカフェオレ(カフェノム・イェン)」を買っていけば、旅行気分が倍増。

 

3.バスに乗って、友好橋へ

14番のバスに乗り込み、適当な席に座ります。
出発してしばらくすると、集金の人がやってきます。

 

2018年12月時点では、8000kip。
こんな切符ももらいました。

昔は切符なんてなかったのに、なんだか前より親切になってるぞ・・・!

 

ちなみに、途中で降りたい場合は、昇降口の上にある赤いボタンを押せばいいようです。

(写真中、丸で囲ってあるもの)

 

 

走り始めて最初は街中を通り抜けていきます。

 

25分ほど行ったところで、左手側にビアラオの工場が見えてきて、ビールのいい匂いが漂ってきます。

 

そこを過ぎると、周りの風景は一気に郊外っぽく。

 

走り始めて35分、友好橋のイミグレの門が見えてきました。

 

バスは、イミグレの建物の前で止まります。

出国は、向かって右側です。

 

ちなみに、バイクで来た人は、建物に向かって左手側手前、バス乗り場の横の駐輪場にとめられます。

車の場合は、門を入って少ししたところに駐車場があるのでそこへ。

タイまで車で行く場合は、そのまま奥まで進みます。

 

4.「Customs fee 税関手数料」を払い、カードをもらう

まずは、イミグレのエリアに入ってすぐ右手側にある、小さな窓口で税関手数料の支払手続きをし、通行カードを受け取ります。

平日の時間内(8:00~16:00)なら外国人は無料、休日や時間外は11,000kipの手数料がかかります。

 

こんなカードをもらえます。

これは、イミグレでスタンプを押してもらった後で使うので、一旦しまっておきます。

 

5.ラオス出国手続き

そのまま奥に進んで、出国審査の列に並び、出国手続きをします。

以前は出入国カードへの記入が必要だったのですが、2018年に廃止されました。

 

ちなみに、その手前にトイレもありますので、気になる人は先にすましておきましょう。

 

6.カードを使ってゲートを抜ける

パスポートにスタンプを押してもらったら、さらに奥に進みます。

すると、駅の改札のようなものが見えてきます。

この右端ふたつが、「One way ticket」用なので、そこにカードを通して抜けます。

 

7.友好橋をバスで渡る

ゲートを出てすぐ先が、友好橋を渡るためのバス乗り場です。

左手側にある窓口でチケットを買います。

ひとり4000kip。バーツでも払えます。

 

その後、係りの人にチケット渡して、奥で待っているバスに乗り込みます。

 

道には列車の線路が見える。

 

橋を渡る。

 

川を挟んで、右手がラオス、左手がタイ。

 

途中まではラオスの国旗が、真ん中を過ぎるとタイの国旗が見えてきて、「おお、今国境線越えた?」ってわかります。

別にラインは引かれていないけどね。

 

8.タイのイミグレで出入国カードをもらい、記入する

バスはタイ側のイミグレオフィスのすぐ横に到着します。

バスを降りてすぐの窓口で、出入国カードをもらい、記入します。

 

9.イミグレでタイ入国手続き

カードに記入したら、建物の中に入り、入国手続きをします。

ちなみに、現在、日本人をはじめとした一部の国の人は、陸路でのタイ入国は年に2回と制限されています。

これが、けっこう厳しく執行されていて、3回目の人は容赦なくラオスへ送り返されます。

 

 

さて、入国手続きが終わると、晴れてそこはタイです。

 

イミグレ外、通路の先にいる三輪タクシーでノーンカーイの街へ繰り出してもよし、

ビザランの人なら、そのままぐるっと出国側へ行ってラオスへ戻るのも可。

 

11.イミグレでタイ出国手続き

イミグレの建物に向かって左側が出国エリアです。

出入国カード(入国したとき半分残っているもの)に記入し、出国手続きをします。

 

12.友好橋をバスで渡る

建物を出ると、すぐ右手側にバスのチケット窓口があるので、そこでチケットを買います。

20バーツ。キープでも払えます。

バスを待って、乗り込み、橋を渡ります。

 

13.「Customs fee 税関手数料」を払い、カードをもらう

ラオス側に着くと、出国したときと同じように、税関手数料を払い、カードをもらいます。

 

入国ビザが必要な人は、ここでビザ申請手続きをします。

 

14.イミグレでラオス入国手続き

奥に進んで、入国手続きをします。

 

15.カードを使ってゲートを抜ける

改札のようなゲートを抜けます。

ちなみに、その先の机に座っている人に、パスポートをもう一度チェックされることもあります。

 

16.イミグレ外のバス停から14番のバスで街へ帰る

外に出てちょっと向こうに、バス乗り場があります。

夜7時ぐらいでも、まだちゃんとバスはいました。

 

来たときと同じように14番のバスに乗って、ビエンチャンの街へ戻ります。

 

まとめ

単にビザランのために出国してすぐまた入国するなら、2時間ほどで行って帰ってこれます。

 

ノーンカーイの街には、ラオスにはないような大型スーパー「Tesco Lotus」やら「Makro」やらあるので、一日買い物をしてもいいでしょう。

 

ローカルバスで行く醍醐味は、やっぱり地元の人の様子を観察し、地元の人の生活をちょっと味わえることでしょうか。

 

一度お試しあれ。

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