ラオス語ってどんな言葉? ~簡単な文法、難しい発音と声調

ラオス語・その他言語

東南アジアの小国、ラオス。
人口600万人程度のこの国でしか話されないマイナー言語が、ラオス語です。

(厳密に言うと、タイ東北部の方言であるイサーン語も、ラオス語とほぼ同じ言葉ですが)

 

タイ語とは親戚関係にあって、とてもよく似ていますが、ちょっと違います。

 

これまでに、このブログの中では「タイ語とラオス語の違い」だとか、「覚えておきたいラオス語表現」なんて記事を上げてきたのですが…

とりあえず押さえたいラオス語表現まとめ
食事どきに使えるラオス語表現まとめ
ラオス語とタイ語、ちょっとした違い(疑問詞編)

 

「そもそもラオス語って、どんな言葉なの?」

ということをメインで書いたことはありませんでした。

というわけで、今日はラオス語についての簡単な解説を、個人的見解を交えて書きたいと思います。

 

ラオス語とは?

ラオス語、またはラオ語は、東南アジアのラオスとタイの東北地方を中心に話されている、タイ系(タイ・カダイ語族)の言語です。

元々はラオスの中でも、特にラオ族の言葉だったのだと思いますが、現在はラオスの公用語となっていて、学校の国語の授業でも、子供たちは「ラオス語」を学びます。

 

タイ語とは非常によく似ているのですが、端々で異なる部分もあり、タイでラオス語をしゃべっても完全に通じるわけではありません。

ラオス語の響き

耳で聞いた時のラオス語の第一印象は「かわいい」「やわらかい」「歌みたい」。

 

音の上がり下がりで意味が変わる「声調言語」ですし、強調するときは高い声を出したり、低く強く言ったりと、音の変化の大きな言葉です。

 

また、これは日本人限定の印象かもしれませんが、「にゃ」とか「にゅ」といった音がしょっちゅう出てくるので、なんとなく「かわいい」。

 

例えば、

「何?」はラオス語で「めんにゃん?」

「頑張る」は「ぱにゃにゃーむ」

 

なんだか力が抜ける……。

 

実際にラオス語を聞いてみたい人は、

東京外語大学のラオス語モジュールをのぞいてみてください。

このサイトではもっと体系的に、ラオス語について解説されています。

 

ラオス語の文字と読み方

例えばこんな感じです。

 

ສະບາຍດີ ຂ້ອຍຊື່ຈີ່ໂກະ

(こんにちは。私の名前はちこです)

 

くるくるしていて、かわいい文字ですね。
初めて見ると、呪文のようです。

 

ラオス語の構造は基本的に、「母音」「子音」、それに、音の上がり下がりを表す「声調」からなります。

 

たとえば、日本語で言う「か」の音は「k」という子音と「a」という母音からなりますよね。

日本語ではそれを1文字で表してしまいますが、ラオス語では、基本的に子音1つと母音1つを組み合わせて、1つの音になります。

 

読み方:サー(遅い)

 

子音が「s」母音が「aa」で「サー」
この場合の声調記号は、下がり声調を示します。

 

ラオス語には、26文字の子音と、9種類の母音があって、さらに音の長短や二重母音などもあります。
また、音節の最後につく「末子音」もあります。

 

こう書くと複雑そうですが、基本的には例外的な読み方はなく、文字通り・規則通りに読んでいきます。
英語みたいに、同じ綴りで違う発音、なんてことはありません。

 

平たく言えば、文字さえ覚えれば、どんな文章でも読めます
(意味が分かるかは別として)

 

ラオス語の発音

文字自体は簡単なのですが、発音は、日本人にとってはかなり難しいです。

 

例えば、「無気音」と「有気音」といって、息の出る/出ないで、全然違う意味になったり。
日本語の「ウ」に当たる音に、口を横に開く「ウ」と前に突き出す「ウ」の2種類があったり。

 

さらに、声調までついてくるので、発音も聞き取りも、なかなか大変です。

 

例1:
ໄກ່ カイ(kai=息の出ない音) → ニワトリ
ໄຂ່ カイ(khai=息の出る音)→ たまご

 

例2:
ໝາ マー(上がり声調) → 犬
ມ້າ マー(下がり声調) → 馬

 

だから、自分ではちゃんと言っているつもりでも、全然通じなかったり、
相手の言っていることが、知っている単語でも聞き取れなかったりします。

 

ラオス語の文法

ラオス語の基本的な語順は、英語と同じで「主語+動詞+述語」となります。

 

例:私はご飯を食べる

 

日本語のような助詞はないし、英語のような過去形や完了形といった、語形の変化もありません。
基本的には、単語を並べればそれで文章になります。

シンプルですね。

 

もちろん、細かなところで、ラオス語ならではの様々な言い回しはありますが。

 

ラオス語は、読みと文法は簡単、発音は難しい

私が初めてラオス語に触れてから今年で11年になります。

その実感としては、

 

「読むのは簡単、聞き取りと発音はむちゃ難しい」

 

のがラオス語です。

少なくとも、多くの日本人にとっては。

 

小さいころから聞いてないと、耳がそもそも、音を識別できないのですね。

11年経った今でも、一部の音はちゃんと聞き取れませんし、発音も曖昧です。
ラオス人の言っていることが分からない、なんてこともしょっちゅう。

 

でもまあ、ラオスの人はこっちの発音が間違っていても、かなり想像で理解してくれることが多いので、外国人にとってはコミュニケーションがとりやすいと言えるかもしれません。

(この辺の話については、こちらに詳しく書いています→言葉を学んで知る国民性

 

日本に暮らしていると、ラオス語に触れる機会なんて、ほぼないでしょうけれど、ひょんなことでご縁があったときの参考になれば幸いです。

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