怖いけどうまい!?ラオスの変わった食材や料理6選

ラオス料理

どの国でも、他の国の人からすると、ちょっとぎょっとするような料理がひとつやふたつはあるものです。

 

ラオスにもあります。

というか、中国に負けず劣らず、ラオスや、ベトナムなんかも、大概なんでも食べる国だと思います。

宗教上の禁忌もほぼないですしね。

 

以前紹介した虫料理も珍味の部類ですが、ここでは、さらにそれ以外のちょっと変わった料理や食材を紹介したいと思います。

 

どれも癖あり、食べる前の躊躇いもなかなかのものです。

医学的な見地からして、けっこう危ない料理もあります。

味としても、苦手な人もいるかもしれませんが、はまる人ははまる、そんな変わった食材や料理、勇気のある人はぜひトライしてほしい!

 

(正統なラオス料理について知りたい人はこちらもどうぞ:食べておきたいラオス料理5選

 

魚の発酵ソース、パデーク

どのおうちにも常備されている、ラオスを代表する調味料。

川魚を塩とともに漬けて発酵させたものです。

実は、色々なラオス料理にはいっていて、ラオスへ旅行に来たら一度は口にしているはずです。

 

パデークを使ったディップ、「チェオ・パデーク」。

イカの塩辛を思い出すような味で、ご飯とよく合います。

 

お料理に入れる時は、こういう専用の小さなかごを使って濾して、うまみたっぷりの汁だけを使います。

 

 

パパイヤサラダをはじめ、お肉の香草和えやタケノコスープなどなど。

これがないと、料理がおいしくないとラオス人はのたまいます。

 

ただ、この「パデーク」の実物を見てその匂いをかぐと、かなり食べる気が失せます。

まずはどろどろの茶色い色、そして強烈な匂い。

 

特に、かなり長く置いておいたものは、なんというかね、

「牛乳を拭いた後、1週間放置した雑巾の臭い」

がします。

マジで。

 

ところが、これを料理に入れると雑巾臭が消えてうまみになるので、不思議なもんです。

 

このパパイヤサラダに入れたパデークも雑巾臭がしたんですが、完成するとそれがわからない。

普通においしかった。

 

生血のゼリー、ルアット・ペーン

生の血に、レバーや心臓などのモツを炒めたものを和え、ゆるいゼリー状に固めた料理です。

見た目はなかなかのインパクト。

なにせ、完全に血の色ですからね。

 

 

家畜をしめたときに、こうやって血をとっておいて、新鮮なうちに料理します。

普通はアヒルの血で作ることが多いですね。

 

作る人によりますが、ちゃんと新鮮な血を使って上手に料理してあったら、意外と生臭さもなくおいしいです。

ラオスでは定番のおもてなし料理ですが、特に女性で食べない人もけっこういます。

 

こうして見るとおいしそう……じゃないですかね?

 

 

ラオスではなくベトナムで、一度ブタの生血が出てきたときは、かなーーり食べるのを躊躇いました。

ブタの生肉って、けっこう怖いって言うじゃないですか。ウイルスとか寄生虫とか。

それが、しかも生血とくると……。

 

でも、農村でおもてなしの食事会だったので、食べないわけにもいかず、おそるおそる一口。

さすがに二口目は断りました。

 

牛の腸内のどろどろ、ピア

牛や水牛の大腸の中にある未消化物です。

草がほとんど消化されて、どろどろになった、緑色のにがーーい汁です。

 

ラオス人はこれを好んで料理に使います。

焼肉のたれにしたり。

スープに入れたり。

 

たとえば、これは牛肉の香草和え、「ラープ・グア」

汁が緑色っぽいのは、この「ピア」を入れているからです。

 

 

ピアを入れると、料理がどろっとした枯草色になり、独特のお味と苦みをかもし出します。

とある日本人の知り合いは、知らずに注文して、一口しか食べられず全部残したとか言っていましたね。

そのくらい、ちょっと好き嫌いのわかれる味かもしれません。

 

「ピア」につけておいた水牛の皮。

水牛の皮という、これまたちょっと独特な匂いのする食材と合わせることで、ますます独特なうまみと苦みをかもしていました。

 

誰かがこれを「牛の糞も食べる」なんて言ってたけど、一応まだ外には出てないものなので、う〇ちとは呼ばないでほしい。

食べる気がなくなるから!

 

生の川魚の香草和え、ラープ・パー・ディップ

生の川魚を細かく刻んで、ハーブと合わせたお料理です。

 

本当はよくないんです。

なんせ、生の川魚には寄生虫がけっこういるというし、そうでなくても、お腹壊したりするかもしれませんし。

 

でもね、食べるとやっぱりおいしいんですよね。

特に、日本人は生の魚には慣れていますから、全然抵抗のないお味だと思います。

でも寄生虫のことを知っていると、どうしても箸がにぶります。

 

魚を細かく刻んでいるところ。

たっぷりのハーブと和えていただきます。

 

リスの煮込み、オ・カホーク

ラオスの特に農村部では、リスやネズミといった小型の野生動物も食べます。

特にネズミは畑の周りに罠をかけておくと簡単につかまるので、貴重なタンパク源でもあります。

 

街の人でも、変わったもの好きのラオス人なら、田舎の親戚からもらったりすると、喜び勇んで料理します。

 

ただね……ネズミ類って、すごく独特な臭いがするんですよ。

ハムスター飼ったことがある人なら、ちょっと想像がつくかもしれませんが。

 

ラオス人でも、食べる人食べない人、わかれます。

外国人だと、あの臭いでとても箸がつけられないって人が続出。

 

農村暮らしが長かった私は、慣れてしまって、普通においしくいただけるのですが、でも食べられない気持ちもわかる、癖のある匂いとお味です。

(料理したもののいい写真がありませんでした…)

 

ヤギの睾丸の香草和え、コーイ・ハム・べー

ああ、こんな料理もやっぱりあるんやなあと。

初めてメニューに発見したときは、珍料理好きの友達と一緒だったこともあり、思わず注文しました。

 

なんだか独特の歯ごたえ。柔らかい部分と固い部分があるのは、皮と中身なのかな?

ヤギであることも相まってか、ちょっと生臭みはあるけど、おいしいっちゃおいしい。

 

ちなみに、精力剤としての効果があるかどうかは、聞き忘れました。

 

勇気のある人はお試しあれ

他にもまだまだ変わった料理はありますが、まずはこんなところでしょうか。

 

リスの煮込み以外は、ビエンチャンなど街のレストランでも、探せばメニューにのっています。

変わったもの好きの方は、ぜひ試してみてください。

 

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