日本の春の季節、熱帯のラオスでもまた、花の季節を迎えます。
気温こそ40度近くまで上がり、吹きつける風が肌に熱いと感じるほどの猛暑です。
ですが、自然の生き物にとっては「春」。
からからに乾いた乾期が終わり、降り始めた雨によって土が湿り、木々が芽吹き、花が咲きはじめ、鳥が明るくさえずります。
このシリーズでは、ラオスに限らず東南アジアの街で、春ごろ(3-5月ごろ)によく見かける花々を、紹介したいと思います。
まずは、熱帯らしい華やかさの、ホウオウボクから。
燃え盛る花、ホウオウボク
Delonix regia
マメ科の木で、翼を広げた鳳凰のような、赤色の花を咲かせることからつけられた名です。
4-5月ごろに花を咲かせます。
原産地はマダガスカルだそうですが、熱帯地域では街路樹として植えられているのをよく見かけます。
ラオス語名は、「ドーク・ファーン(ດອກຝາງ)」
英語ではFlame tree、訳せば「炎樹」とでもいうんでしょうか。
緋紅色の花で覆われた姿は、まさに燃えているようですね。
緑の葉と真っ赤な花の対照が、目を惹きます。
手のひら一杯くらいのサイズの大きな花です。
マメ科らしい蝶型ですね。
今回じっくり観察して初めて、萼が星形をしているのに気づきました。
横から。一番上の花弁に、さりげなく白い模様があるのがわかります。
葉は、細かい複葉が集まった羽状複葉です。
ちょっと分かりにくいですが、30-40cmくらいある、巨大なマメのような実をつけます。
ちなみに、若い種は食用にもなります。
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