熱帯の春を彩る花々③~ブーゲンビリア

森と生きもの

東南アジアを始めとした、熱帯の街でよく見かける花を紹介するこのシリーズ。

今回は3種類目として、ブーゲンビリアをご紹介します。

 

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各種類のダイジェスト

①ホウオウボク

②プルメリア

 

庭先を彩る、ブーゲンビリア

Bougainvillea spp.

オシロイバナ科の蔓または低木で、赤やピンク、白など様々な色の花を咲かせます。

花はほぼ年中見られますが、雨の降りはじめる2月から乾期の初めごろまでが、一番の花盛りです。

 

原産地は中央アメリカから南アメリカらしいですが、東南アジアでも広く植えられています。

ラオス語名は、「ドーク・チア(ດອກເຈ້ຍ)」、「紙の花」という意味です。

花が薄くてくしゃっとしているのが、薄い紙のようだからでしょう。

 

ラオスでは、民家やレストランの庭先や、お寺などにもよく植えられていて、街中のあちこちで見かけます。

 

葉は卵型で、茎にはまばらにトゲがあります。

 

濃いピンクの花をよく見かけますが、他にも、

 

薄いピンクや、

 

白、

 

オレンジ色など、様々な品種を見かけます。

 

たまに、葉っぱに斑入りのものまでありますね。

 

花に見えるのは、花じゃない!?

ただし、花びらのように見えるひらひらした部分は、実のところは花ではないのです。

 

この写真では、真ん中にある小さな白いものが花、周りにあるオレンジ色の部分は葉が変形したもので、「苞」と呼ばれます。

普通、3つの花を3枚の苞が取り囲んでいますね。

 

なんにせよ、色とりどりで庭先や街角を彩るブーゲンビリアは、見かけるだけで明るい気持ちになれる気がします。

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